三才女(さんさいじょ)
♫ 色香も深き 紅梅の ♪
三才女 作詞:芳賀 矢一 作曲:岡野 貞一
1
色香も深き 紅梅の
枝にむすびて 勅なれば
いともかしこし 鶯の
問わば如何にと 雲居まで
聞え上げたる 言の葉は
幾代の春か かおるらん
2
みすのうちより 宮人の
袖引止めて 大江山
いく野の道の 遠ければ
ふみ見ずといいし 言の葉は
天の橋立 末かけて
後の世永く 朽ちざらん
3
后の宮の 仰言
御声のもとに 古の
奈良の都の 八重桜
今日九重に においぬと
つこうまつりし 言の葉の
花は千歳も 散らざらん
1910年(明治43年) 「尋常小学読本唱歌」に掲載されました。
平安時代の、三人の才女が詠んだ歌をもとにしている歌です。
一番は紀内侍(きのないし)、二番は小式部内侍(こしきぶのないし)、三番は伊勢大輔(いせのたいふ)の詠んだ歌を題材にしています。