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童謡と唱歌、文部省唱歌の違い

童謡と唱歌、文部省唱歌の違い

何となく分かるようではっきりとは説明できない、そこで簡単に調べてみました。

童謡とは

「子供の歌」の総称ですが、一般的には民間で伝承されてきた「わらべうた(童唄)」を除き、大正後期以降に西洋音楽を取り入れながら子供用に作られた歌のことです。(外国の子供の歌を訳したものも含みます。)

7月1日は童謡の日として、1984年(昭和59年)に日本童謡協会が制定しました。
これは1918年(大正7年)7月1日に児童文学者の「鈴木三重吉」により、児童のための雑誌「赤い鳥」が刊行された事によります。

唱歌とは

明治維新後に、学校の音楽教育のために西洋音楽を取り入れて作られた歌のことで、旧制学校の音楽の授業を指す科目の名前であり、そこで教える歌のことも「唱歌」と言いました。

文部省唱歌とは

上記の唱歌の中でも、明治から昭和にかけて当時の文部省が編纂した尋常小学校、高等小学校、国民学校などで音楽の教科書に掲載された歌のことです。但しこれは文部省が定めた正式名称ではありません。

文部省唱歌には「作詞・作曲者」名がなく、「文部省唱歌」あるいは「作者不詳」と記されている歌も多いですね、それは以下の理由によります。「尋常小学唱歌」などに収録された唱歌(全120曲)は、全て日本人による新作でしたが当時の文部省は「国」が作った歌であるということを強調したいがために、「作詩・作曲者に高額な報酬を払う代わりに作者名は公表せず、また作者本人も口外しない」という契約を交わしたということです。

しかし検定教科書制度になってからは作者名が必要になり、はっきりと確認できる場合は作者名が掲載されます。しかし作者不明または作者名の根拠がはっきりしない場合は「文部省唱歌」あるいは「作者不詳」とされます。

参考資料
Wikipedia・文部省唱歌、ニコニコ大百科・唱歌、コトバンク・唱歌