待ちぼうけ
♫ まちぼうけ まちぼうけ ♪
待ちぼうけ 作詞:北原 白秋 作曲:山田 耕筰
1
待ちぼうけ 待ちぼうけ
ある日せっせと 野良稼ぎ
そこへ兎が 飛んで出て
ころりころげた 木のねっこ
2
待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめたこれから 寝て待とか
待てば獲物は 駆けて来る
兎ぶつかれ 木のねっこ
3
待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日鍬取り 畑仕事
今日は頬づえ 日向ぼこ
うまい伐り株 木のねっこ
4
待ちぼうけ 待ちぼうけ
今日は今日はで 待ちぼうけ
明日は明日はで 森のそと
兎待ち待ち 木のねっこ
5
待ちぼうけ 待ちぼうけ
もとは涼しい 黍畑
いまは荒野の 箒草
寒い北風 木のねっこ
1924年(大正13年)「満州唱歌集」に掲載されました。
題材は中国の古典「韓非子(かんぴし)」の中の物語で、北原白秋の詩に山田耕筰が曲を付けたものです。
説話の内容
昔、宋に農民がいた。彼の畑の隅に切り株があり、ある日そこにうさぎがぶつかり、首の骨を折って死んだ。
獲物を持ち帰ってごちそうを食べた百姓は、それに味をしめ、次の日からは鍬を捨て、またうさぎがこないかと待っていたが、二度と来なかった。そのために作物は実らず、百姓は国の笑いものになった。
ここから守株(しゅしゅ)という成句ができた。本来は、古い習慣に確執し、全く進歩がないこと、また、臨機応変の能力がないことの意味であり、韓非はこの説話を、古の聖人の行ったような徳治を行うべきだという儒家の主張を批判し、「昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだ」という文脈で用いた。
[いつ?]「改新」や「改革」などということばが悪しく取られかねない「滅私奉公」の時代であったため、偶然の幸運を当てにして時間を無為に過ごすな。楽をして金儲けをしようと思うなというふうに教えられた。(出典元:Wikipedia 待ちぼうけ)
これはいつの時代にも相通ずることですね。