からたちの花
♫ からたちの花が 咲いたよ ♪
からたちの花 作詞:北原 白秋 作曲:山田 耕筰
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ
からたちは畑(はた)の垣根(かきね)よ
いつもいつもとおる道だよ
からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ
からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかったよ
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
山田耕筰と北原白秋は、1922年に雑誌『詩と音楽』を創刊するなど深い親交があり、多くの歌曲を共作しています。そのような関係の中から、詞のみ1924年に「赤い鳥」で発表、メロディは1925年に「女性」で発表されました。
耕筰は幼い頃に養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学んでいました。
耕筰は自伝において、工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いたと述懐しています。
この歌は耕筰のこの思い出を白秋が詞にしたもの、ということです。
(参考資料:Wikipedia からたちの花)