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交響曲第5番「運 命」1-4 楽章 (ピアノ演奏) ベートーベン

交響曲第5番「運 命」ベートーベン

この交響曲第5番「運命」は1804年に作曲が始められ、発表されたのは1808年でした。この頃(37歳頃)には難聴が進みまた恋人との別れもあったようで、そんな様々な思いと悩みが込められた曲なのでしょう。

交響曲第5番「運命」は、1808年12月22日にベートーベン自身の指揮により、ウィーンの劇場にて「第6番 田園」と共に初演されました。その後は演奏されるごとに評価は上がり、現在までにその時代を代表する多くの指揮者や楽団に演奏されてきました。

その演奏も指揮者によって違い、冒頭(ダ・ダ・ダ・ダ~ン)の部分を聴くだけでもテンポや強弱、余韻の残し方などさまざまです。それぞれの指揮者やオーケストラの演奏を聞き比べるのも楽しいものです。 

第1楽章

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この曲は数ある交響曲の中でも一番よく知られている曲の一つでしょう。冒頭部分の
ダ・ダ・ダ・ダ~ンに始まり、テンポよく進む曲は強烈な印象を与えます。ここではピアノ演奏なのであの重厚さを表現するのは難しいですが、その雰囲気を出すべく挑戦してみました。

寺内タケシがエレキギター用に編曲した寺内タケシとブルージーンズの「運命」も良かったですね、演奏しているときの力の入った顔と指の動きが忘れられません。  

第2楽章

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第1楽章の力強い印象とは対照的な3/8拍子の優しく美しい曲で、この第2楽章を好まれる方も多いのではないでしょうか。  

第3楽章

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何かを問いかけているような、そんなメロディーから始まる楽章です。中間部では次第に明るくそして悩みに吹っ切れたかのようなエンディングで第4楽章へとつながっていきます。第3楽章と第4楽章はアタッカ(楽章と楽章の間を切れ間なく演奏する)となっていて、第3楽章の終わり部分が第4楽章への序奏としての役割を持っています。  

第4楽章

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晴れやかな、まるでフィナーレのような感じで始まる楽章です。全体に明るく、将来に向かって挑んでいく力強さがみなぎっています。全楽章を聴くと小さなことで悩まないで頑張れ、と励まされているようです。

ベートーベン自身の苦悩、そこからの脱出そのものなのかもしれません。




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