世界の歌と音楽

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あした

あした

♫ お母さま 泣かずにねんね いたしましょ ♪

 

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あ し た  作詞:清水 かつら  作曲:弘田 龍太郎

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お母さま 
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船で 父さまの 
かえるあしたを たのしみに


お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
あしたの朝は 浜に出て
かえるお船を 待ちましょう


お母さま
泣かずにねんね いたしましょ
赤いお船の おみやげは
あの父さまの わらい顔


1920年(大正9年) 「少女号」に掲載されました。

船乗りの父親が帰って来るのを、母と子供が待っている、そんな歌かなと思ったのですが、どうも違うようです。

お母さまが泣いている、それを子供が慰めているような歌詞です。
1番の「父さまの帰るあした」、とは「明日」ではなくて、いつかそうであって欲しい、という気持ちの「あした」ではないか、と思えてきます。

2番は、いつ来るかわからない船を浜に出て待っていましょう、そんなふうにも感じられます。

3番は、子供の思うお土産は、人形やお菓子などでしょう。それが「父さまの笑い顔」となっているのはどうしてなんでしょう。

考え方によって、いろいろな意味に感じ取れる歌詞だと思います、普通に父親を待っているだけなら、こういった歌詞にはならないと思います。

悲しい雰囲気の歌ですね。
 


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