納 涼
♫ 一日の汗を 湯浴に流し ♪
納 涼 文部省唱歌
1
一日（ひとひ）の汗を 湯浴（ゆあみ）に流し
夕顔棚に 下陰占めて
親子 同胞（はらから） 一つむしろに
心をおかぬ むつび語
むつび語 たのしや
2
蚊遣（かやり）のけむり 軒端（のきば）をこめて
緑の葉ごし 月影涼し
裏の細道 節もをかしく
聞ゆる歌の 主は誰ぞ
主は誰ぞ ゆかしや
3
見わたし遠き 青田の上を
小波たてて ふき来る夜風
風に流るる 螢火いくつ
月影うけて 消えつ 見えつ
消えつ 見えつ 涼しや
はらから（同胞） ⇒ 親を共有する人。仲間。
むつび（睦び） ⇒ 親しくすること。
蚊遣（かやり） ⇒ 火をつけた蚊取り線香を入れておく器。
ゆかしい（床しい） ⇒ なんとなく懐かしく感じられること。上品。奥ゆかしい。
昭和８年（1933年）「新訂尋常小学唱歌 第五学年用」
この歌詞を読んでいるとその様子が浮かんでくるようです、特に2番の歌詞は良いですね。
