雲
♫ 朝日に燃ゆれば もみの絹 ♪
雲 文部省唱歌
1
朝日に燃ゆれば もみの絹
夕日に映ゆれば 錦にて
晴れたる空の 白無垢は
雨降る前に 墨染と
変わるぞ不思議 雲のいろ
2
時には連なる 峯となり
時にはかさなる 波と見え
あるひは獣 鳥のはね
魚のうろこと 種種に
変わるぞ不思議 雲のさま
3
遥けき山の端 遠き沖
しずかに休むと 見る中に
大空わたり 海を越え
あらしを起し 雨をよび
変わるぞ不思議 雲のわざ
もみ(紅絹)
紅で染めた薄手の絹布で、もっぱら小袖(こそで)の裏などに用いられた。日本では古くから紅で染めたものを肌着や裏地に用いる習慣がある。
(出典元:日本大百科事典)
緋紅色に染めた平絹。江戸時代には紅花染を紅染(もみぞめ),職人を紅師(もみし)といったことからこの名がついたとされる。
(出典元:世界大百科事典)
1912年(大正元年)「尋常小学唱歌 (第四学年用)」
雲の変化を歌っています。曲も小学生らしく明るく、歌いやすいメロディーです。