哀 別
♫ 海は見たれど 海照らず ♪
哀 別 作詞:野口雨情 作曲:本居長世
海は見たれど 海照らず
山は見たれど 山照らず
時雨の雲の 雨の戸に
わがためぬれた 人もあり
中仙道は 山の国
常陸鹿島は 海の国
これがたまたま 五十里の
山を越えたる 別れかよ
山を越えたる 別れかよ
ああ別れかよ ああ別れかよ
烏しば啼く しばらくは
山のあなたで 啼けばよい
今宵一夜を 哀別の
涙で共に 語ろうよ
大正10年(1921年)作曲
和風と洋風の曲調を併せ持ったメロディーで、途中でテンポが大きく変わるのもこの歌の特徴です。