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家 路「Goin' Home」

家 路「Goin' Home」ドヴォルザーク 新世界第2楽章より

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家 路(Goin' Home) 訳詞:野上 彰 作曲:ドヴォルザーク 

1.
響きわたる 鐘の音に
小屋に帰る 羊たち
夕日落ちた ふるさとの
道に立てば なつかしく
ひとつひとつ 思い出の
草よ花よ 過ぎし日よ
過ぎし日よ

2.
やがて夜の 訪れに
星のかげも 見えそめた
草の露に ぬれながら
つえをついて 辿(たど)るのは
年を老いて 待ちわびる
森の中の 母の家
母の家

ドボルザークの交響曲「新世界」の第2楽章のメロディーに「Goin' Home」という歌詞をつけて、歌曲として発表されたものです。

日本では「遠き山に日は落ちて」(堀内敬三:訳詞)でも知られている、皆さんよくご存じのメロディーですね。またこの曲に宮沢賢治も詩を付けて歌っていたそうです。
堀内敬三の「遠き山に日は落ちて」が発表されたのは戦後ですから、その20年以上も前で、W.A.フィッシャーが「Goin' Home」を発表したのが1922年ですが、宮沢賢治は1924年には「種山ヶ原」を歌っていたそうです。


種山ヶ原  宮沢賢治

春はまだきの朱(あけ)雲を
アルペン農の汗に燃し
縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ
風とひかりにちかひせり
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる

繞(めぐ)る八谷に劈靂(へきれき)の
いしぶみしげきおのづから
種山ヶ原に燃ゆる火の
なかばは雲に鎖(とざ)さるゝ
四月は風のかぐはしく
雲かげ原を超えくれば
雪融けの草をわたる

新世界第2楽章 Largo についてはこちら ⬇

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