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フィンランディア(シベリウス)

フィンランディア (シベリウス)

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フィンランディア(シベリウス)

シベリウスによるピアノオリジナル編曲でお聞きください。できればオーケストラ演奏をじっくりと聞いていただきたい曲です。

「フィンランディア」が作曲された1899年当時、フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられており独立運動が起こっていました。

そこでシベリウスが作曲した愛国心に満ちた曲が「フィンランドは目覚める」(フィンランディア) で、曲の影響を恐れた帝政ロシア政府がこの曲を演奏禁止処分にしています。しかし演奏会では曲名を変えて演奏されていたといいます。

曲の初めは重く息苦しい重低音から入り、やがて美しいメロディーとなり、最後は勝利による歓喜の喜びで溢れた力強い曲となっています。私の大好きな曲であり、この曲を聞くとこんなことで悩んでいられねーぞと。そんな気分にしてくれる曲です。

ここからは余談です。

関西フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者「藤岡 幸夫」をご存知でしょうか、BSジャパンのエンター・ザ・ミュージックのナビゲーターも努めています。(私の必ず見る番組のひとつとなっています)彼はシベリウスをはじめとする北欧の音楽を得意とする指揮者です。(番組での話も楽しく、彼の指揮の演奏会にも行きましたが大満足でした)

それは藤岡の先生であった指揮者の「渡邉 暁雄」(わたなべ あけお、1919~ 1990)
の影響によるものです。父は日本人のキリスト教の牧師で母はフィンランド人の声楽家でした。
その影響もありバイオリニストとなり、戦後は指揮者に転向。1945年に東京都フィルハーモニー管弦楽団専属指揮者、1949年より東京芸大助教授に就任しています。

門下生には岩城宏之、山本直純、小林研一郎などの実力者揃いですが、藤岡幸夫が最後の愛弟子だったようです。

左から渡邉暁雄、1人おいて岩城宏之、山本直純(1953年頃)
Wikipediaより引用


シベリウス:交響曲第2番


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