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琵琶湖周航の歌

琵琶湖周航の歌

♫ われは湖(うみ)の子 さすらいの ♪

琵琶湖周航の歌  作詞:小口 太郎 作曲:吉田 千秋


われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧や さざなみの
滋賀の都よ いざさらば


松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森陰に
儚い恋に 泣くとかや


波のまにまに 漂えば
赤い泊火 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
今日は今津か 長浜か


瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生島
仏の御手に 抱かれて
眠れ乙女子 やすらけく


矢の根は深く 埋もれて
夏草しげき 堀のあと
古城にひとり 佇めば
比良も伊吹も 夢のごと


西国十番 長命寺
汚れの現世 遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心 

1917年(大正6年)に、第三高等学校水上部(現 京都大学ボート部)の小口太郎が琵琶湖周航中に宿でこの歌詞を披露し、当時三校生の間で知られていた「吉田千秋」作曲の「ひつじぐさ」のメロディーに乗せて歌うとよく合ったために、これが定着したということです。

その後この歌は、三高の寮歌・学生歌として伝えられてきました。
尚、小口太郎と吉田千秋は大正時代にともに20代で亡くなっており、同じ年代を生きましたが互いに面識は無かったそうです。

吉田千秋:1895年(明治28年)2月18日 - 1919年(大正 8年)2月24日24歳で永眠

小口太郎:1897年(明治30年)8月30日 - 1924年(大正13年)5月16日26歳で永眠       (参考資料:Wikipedia・琵琶湖周航の歌)


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