世界の歌と音楽

パブリックドメインの歌曲や唱歌などをお聞きいただけます。

浜辺の歌

浜辺の歌

♫ あした浜辺を さ迷えば ♪



f:id:ori-iro:20210915144228j:plain

浜辺の歌  作詞:林 古渓  作曲:成田 為三


あした浜辺を さ迷えば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ
よする波も 貝の色も


ゆうべ浜辺を 回(もとお)れば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ かえす波よ
月の色も 星のかげも


疾風(はやち)たちまち 波を吹き
赤裳(あかも)のすそぞ ぬれひじし
病みし我は すでに癒えて
浜辺の真砂(まさご)まなごいまは

1番の「あした」とは「朝」のことです。

1913年(大正2年)8月、古渓は東京音楽学校学友会の発行する雑誌「音楽」に「はまべ」と題した三節からなる詩を発表しました。
その詩に成田為三が曲を付けて、1918年(大正7年)10月、セノオ楽譜出版社によって「浜辺の歌」として出版されました。

この3番については以下のような事情があることが知られています。
もともと第4節まであった原作を、第三者が3節、4節をまとめて第3節として発表し、また歌詞も一部が変更されたために、作者の「林 古渓」は「これでは意味が通らない」と言って、3節が歌われるのを好まなかった、ということです。
(参考資料:ikipedia)


うた景色~日本の抒情歌集



わたしの愛唱歌~心懐かしい故郷の歌から友と歌った青春の歌まで


 歌い継いでほしい唱歌・日本の歌(CD・DVD)