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君が代変奏曲

君が代変奏曲

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君が代変奏曲   作曲:成田為三

私がこの曲を知ったのは一年前くらいでしょうか、成田為三のことを調べていて偶然に知った曲です。そして初めて聞いたときは夢中で聞き入っていました。名前のように君が代を主題にした変奏曲です、曲は君が代のメロディーから始まって流れるようにささやいたり、力強く歌ったりと13分以上の曲ですが飽きさせません。

いつかはこの曲を扱いたいと思っていました、大作で楽譜も細かく時間がかかりましたが一応の完成となったのでアップしてみました。

成田為三の代表作といえば「浜辺の歌」でしょうが、この君が代変奏曲ももっと演奏されてもいいと思います。日本にも戦前にこれだけの作曲をする人がいた、というだけでも驚きです。

成田為三について 1893年(明治26年)〜1945年(昭和20年)
大正時代の童謡の作曲家として知られています。21歳で東京音楽学校(現・東京藝術大学)に入学、また個人的に山田耕筰に作曲を学ぶ。在学中に林古渓の詩「浜べ」をもとに「浜辺の歌」を作曲し、このデビュー作が彼の代表作となりました。

卒業後は小学校の音楽の先生をしながら作曲を続け,童話雑誌『赤い鳥』に「かなりや」、「りす りす こりす」、「赤い鳥小鳥」など多くの童謡を発表しています。
彼はその後28歳からドイツに4年間留学して作曲を学び、帰国後は学校で音楽を教えながら作曲を続けました。童謡以外にも多くのピアノ曲や管弦楽曲などがありましたが、残念なことにその多くは空襲で失われています。

音楽理論に長けた本格的な作曲家であり、研究者の調査ではこれまでに300曲以上が確認されているそうで、日本の音楽界に果たした役割の大きさが再認識されています。

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