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夜の梅

夜の梅

♫ こずえまばらに さきそめし ♪



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夜の梅  作詞者 不詳 作曲:岡野 貞一


梢まばらに 咲初めし
花はさやかに 見えねども
夜もかくれぬ 香にめでて
窓はとざさぬ 闇の梅


花も小枝も その儘に
写る墨画の 紙障子
香りゆかしく 思えども
窓は開かぬ 月の梅

 

1914年(大正3年)の「尋常小学唱歌」第六学年用に掲載されました。

歌詞を自分流に説明してみると
1番 (暗い夜の様子)
まだ、まばらに咲き始めたばかりの梅の花だが、暗闇で花は見えなくてもその香りは漂ってくる。まだ春先で寒い夜だが、その香りを楽しむために窓は開けておこう。

2番 (月明かりの夜の様子)
今夜は月夜である。障子に梅の花と枝がそのままに月影に写されている。
香りも楽しみたいが、窓は開けないでこの墨絵を楽しむことにしよう。

こんなところでしょうか、味のある歌詞ですね。


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