忘れちゃいやよ
忘れちゃいやよ 作詞:最上 洋 作曲:細田義勝
1
月が鏡であったなら
恋しあなたの面影を
夜毎うつして見ようもの
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ
2
昼はまぼろし夜は夢
あなたばかりにこの胸の
熱い血潮がさわぐのよ
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ
3
風に情があったなら
遠いあなたのその胸に
燃える思いを送ろうもの
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ
4
淡い夢なら消えましょに
こがれこがれた恋の火が
なんで消えましょ消されましょ
こんな気持ちでいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ
1936年(昭和11年)3月、日本ビクターより発売。しかしその3ヶ月後には当時の内務省より発売禁止となっています。
その理由は「エロティック」ということ。歌詞全体もそうでしょうが、特に「ネェ」の部分が欲情をそそる、けしからん!となったようです。レコードを聞いてもちょっと色っぽさはあるものの、問題になる程とは思えないですね。当時はそういうことに非常に厳しかったということです。
日本ビクターは9月には「ネェ」の部分を省き、メロディーも部分的に少し変えただけのほぼ同じ歌を「月が鏡であったなら」という題名で発売しています。