君 恋 し
君 恋 し 作詞・作曲:佐々 紅華
一般に知られている「宵やみせまれば」で始まる「時雨音羽」の歌詞については、著作権保護期間中のために掲載を控えます。
木枯らし吹きて 想いは深し
夕日は沈みて あわれを誘う
君恋し わが胸はもゆる
思えばいとしき 誰の姿よ
夕闇せまりて 星影淡(あわ)し
み寺に光れば 楽(がく)の音(ね)ひびく
君恋し わが胸はもゆる
思えばいとしき 誰の姿よ
ふるさと離れて 遠く来しいま我れ
夜ごとに夢見て 在りし日の面影
君恋し わが胸はもゆる
思えばいとしき 誰の姿よ
(高井ルビーのレコードから自身で聞き取り出した歌詞なので、漢字使いなど原作とは違うかもしれません)
み寺 ⇒ 古い立派なお寺
佐々紅華により1922年(大正11年)頃に作られた歌で、歌詞も彼によって付けられていました。1926年(大正15年/昭和元年)に当時の女優、歌手であった「高井 ルビー」の歌でレコード発売されています。
1928年(昭和3年)には歌手の「二村定一」の歌で日本ビクターからレコード発売され、この時には「宵やみせまれば」から始まる「時雨音羽」による現在の歌詞になっています。
それからなんと33年後の1961年(昭和36年)にはフランク永井が歌い、彼独特の甘い低音の魅力もあって大ヒットし、この年の第3回日本レコード大賞を獲得しています。私は彼の歌しか知りませんが、あの低音の甘い歌声は今でも耳元にしっかりと残っています。2022年5月29日 曲と記事内容を更新しました。