日本楽譜 第1巻 六つの日本民謡 ルドルフ・ディットリヒ
日本楽譜 第1巻 六つの日本民謡 ルドルフ・ディットリヒ
地搗唄
祭囃子
桜
権兵衛が種まく
婚姻の歌
琉球節
ルドルフ・ディットリヒ(RudolfDittrich,1861年〜1919年)は、オーストリア出身のバイオリン、オルガン奏者で作曲家、音楽教育者です。
ウィーン楽友協会音楽院(現在のウィーン国立音楽大学)でアントン・ブルックナーらに学んだ後に東京音楽学校による外国人教師招請を受け、1888年に妻ペトロネラと共に来日し、同年11月から1894年7月まで同校の教師となった。担当はバイオリン、オルガン、ピアノから声学や作曲法まで幅広く教えました。
日本音楽に興味を持ったディットリヒは、1888年に出版された楽譜「箏曲集」に収録された「姫松」や桜の旧題である「咲いた桜」などの日本の旋律をピアノ独奏用に編曲し出版した。西洋音楽を日本に伝え教えるために来日したディットリヒは、またその逆の日本音楽に興味を持ち、西洋の人々にも興味を持ってもらえるように工夫、編曲して西洋に伝えたのです。
このようにディットリヒは日本での演奏・教育活動だけではなく、日本音楽を研究し日本の旋律を西洋人にも理解できるように伝えるなどその後の日本の音楽の向上や海外への紹介など非常に大きな功績を残しています。
1891年に妻ペトロネラが亡くなり、1893年には三味線師匠の「森菊」との間に後にバイオリニストとなる「森乙(オット)」が生まれるがディットリヒ帰国後も二人は日本に残った。「森乙」の長男は俳優の根上淳(妻はペギー葉山)。三男がピアニストの良達で、その息子(森乙の孫)がロックボーカリストの森雅裕です。(参考資料:Wikipedia)