森の歌
♫ 森の老木は こずえに幹に ♪
森の歌 文部省唱歌
1
森の老木は こずえに幹に
神代ながらの 神秘をこめて
いとおごそかに 静まり立てり
ふしぎや木霊は 木霊を呼びて
森のひめごと 語ると聞けば
あらず 木傳う鳥の聲
2
森の下道 たどりて行けば
しばし木の間の 暗さは晴れて
ふと見るかなた 泉はほがら
ふしぎや山姫 ほほえみ立ちて
水に姿を うつすと見れば
あらず 一もと百合の花
木霊(こだま) ⇒ 樹木に宿る精霊。木の精。山や谷で声や音が反響して聞こえてくる現象で、「山びこ」もこの精霊の仕業とされ、木霊(こだま)とも呼ぶ。
木傳う(こづたう)⇒ 木を伝う(木から木へ移動する)こと。
ほがら(朗ら) ⇒ 朗らかなこと=明るく光るようす・広く開けて明るいようす。
以上参考資料:goo辞書
一(ひと)もと ⇒ 一本
1933年(昭和8年)「新訂尋常小学唱歌 (第六学年用)」に掲載されました。
森の中で一人じっとしていて、自分も森の中に溶け込んだと意識した時に感じる、そんな歌詞ですね。