メヌエット 瀧 廉太郎
メヌエット 瀧 廉太郎
瀧 廉太郎の「メヌエット」は2分ちょっとの短い曲ですが、彼の才能を示す秀作と言えるでしょう。見知らぬ童話の世界に迷い込んでしまったような楽しい曲です。この曲は1900年(明治33年)に作曲された日本で最初のピアノ曲で、歌曲が中心であった彼にはこの3年後に作曲された「憾(うらみ)」と共に貴重な器楽作品となっています。
この「メヌエット」作曲後の1901年、彼はその才能からドイツのライプツィヒ音楽院に留学が認められるのですが、わずか2ヶ月で病に侵され翌年に帰国、1903年にはピアノ曲「憾(うらみ)」を最後の曲として残し、23年と10ヶ月の短い生涯を閉じています。