エグモント序曲
エグモント序曲 作曲:ベートーベン 編曲:Richard Kleinmichel
エグモント序曲について
エグモント伯爵は実在の人物で、これをモデルにしたゲーテの戯曲「エグモント」のために作曲されたもので、全10曲の序曲となります。この序曲は交響曲第五番「運命」やコリオラン序曲などと共に有名であり、彼の代表作のひとつと言ってもいいでしょう。
重厚な音の響きから始まり最後は勝利のファンファーレで終わる、一度聞いたら忘れられない私も大好きな曲です。9分程の曲ではありますがその構成は素晴らしく、「交響曲第五番」にも通ずるものがあります。
ここではピアノ連弾ですが、ぜひともオーケストラ演奏で聞いていただきたい曲です。参考までに戯曲の内容を簡単に記しておきます。
時代は16世紀のスペイン領ネーデルランド地方。圧政に対抗するエグモント伯爵は逮捕、投獄されてしまいます。恋人クレールヒェンは彼を助けようと民衆に訴えます、しかしエグモントの処刑が決まったと聞いて絶望し自ら命を絶つのです。処刑当日の朝、クレールヒェンの姿をした女神が現れ、彼の勇気ある死がネーデルランドに自由をもたらすことを告げ、エグモントは英雄として処刑台に向かうのでした。