火 星(組曲 惑星より)ピアノ・ソロ
組曲「惑 星」について
この7曲からなる組曲「惑星」は初演当初は好評でしたが、その後はホルストの名とともに急速に忘れられていきました。しかし1961年頃にヘルベルト・フォン・カラヤンがウィーン・フィル管弦楽団の演奏会で紹介したことがきっかけとなり、同じオーケストラでレコードを制作して好評を博しこの曲は一躍有名になったのです。その後は近代管弦楽曲で最も人気のある作品の一つとなっています。
1 「火星」戦いをもたらすもの
2 「金星」平和をもたらすもの
3 「水星」翼のある使者
4 「木星」幸せもたらすもの
5 「土星」老いをもたらすもの
6 「天王星」魔術師
7 「海王星」神秘なるもの
この組曲「惑星」は近代管弦楽曲の中で最も人気のある曲の1つで、イギリスの管弦楽曲を代表する曲となっています。しかし特殊楽器や女声合唱の使用などが障害となり、全曲を通しての演奏は少ないのが実情です。
またこの作品は惑星を題材としていますが、天文学ではなく占星術から着想を得たものであり、そのために地球は含まれていません。作曲者ホルストの名前は一般的には「組曲:惑星」の作曲者として知られているのみであり、この曲なくして彼の名が後世に残ることはなかったことでしょう。
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