愛の悲しみ (クライスラー)
愛の悲しみ(Liebesleid)(フリッツ・クライスラー)
「愛の喜び」「美しきロスマリン」と共にクライスラー三部作と称される曲の一つで、彼の代表作でもあります。
作曲者の「フリッツ・クライスラー」(1875年~1962年)はオーストリアに生まれ、わずか12歳でパリ高等音楽院を修了した天才少年でした。その後は20世紀最高のヴァイオリニストの1人と称賛され、また多くの名曲を残した作曲家として後世に名を残すことになります。1923年には日本にも来ています。
1924年から1934年までベルリンに拠点を置いていたが、ナチスが政権を獲得しオーストリアがナチス・ドイツに併合(1938年)されるとフランス国籍を取得、パリに移住します。
翌1939年にはヨーロッパに第二次世界大戦の危険が迫るとアメリカ永住を決意してニューヨークに移り、その後アメリカ国籍を取得し1962年にこの地で生涯を閉じました。