箱根八里(はこねはちり)
♫ はこねのやまは てんかのけん ♪
箱根八里 作詞:鳥居 忱 作曲:瀧 廉太郎
1
箱根の山は 天下の嶮
函谷関も 物ならず
万丈の山 千仞の谷
前に聳え 後に支う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑か
一夫関に当るや 万夫も開くなし
天下に旅する 剛毅の武士
大刀腰に 足駄がけ
八里の岩ね 踏み鳴す
斯くこそありしか 往時の武士
2
箱根の山は 天下の岨
蜀の桟道 数ならず
万丈の山 千仞の谷
前に聳え 後に支う
雲は山をめぐり 霧は谷をとざす
昼猶闇き 杉の並木
羊腸の小径は 苔滑か
一夫関に当るや 万夫も開くなし
山野に狩する 剛毅の壮士
猟銃肩に 草鞋がけ
八里の岩ね 踏み破る
斯くこそありけれ 近時の壮士
1901年(明治34年)「中学唱歌」に掲載されました。
箱根八里とは「旧東海道で小田原宿から箱根宿までの四里と、箱根宿から三島宿までの四里」をあわせたものです。
歌詞は1番に「昔の箱根」、2番に「いまの箱根」の副題がつけられています。
(当然ながらいずれも当時としての昔と今ですから、今の箱根と言っても現在とは大きく違っています。)
現在でもよく歌われている曲ですね、皆さんも耳にしたことのある曲だと思います。