喜歌劇「天国と地獄」より 序曲 piano 4hands.
喜歌劇「天国と地獄」より 序曲 piano 4hands.
作曲:J.オッフェンバック
この喜歌劇「天国と地獄」(地獄のオルフェ)はギリシャ神話の中でも有名な悲劇「オルフェウスとエウリディーチェ」を元に作られた喜歌劇です。
二人は結婚していますがお互いに愛想が付き、それぞれに恋人がいます。しかし、旦那の方が妻の浮気相手(実は冥界の王)を毒殺しようとしたところ、間違って妻が死んでしまいます。
妻はこれで浮気相手の所へ行けると大喜び、旦那も愛人のところに行けると大喜びなのですが、世論がそれを許しません。
妻を死の世界から取り戻せ、という世論に押されて、渋々旦那は地獄へ行き妻を返してくれと冥界の王に頼みます。そして、「地獄を出るまで振り向いて妻を見ないようにすれば返してやる」との約束を得るのです。
しかし最後には旦那が振り返ってしまい、妻は帰ってくることができませんでした。これで夫婦は晴れて分かれることができ、最後は地獄での大宴会、歓喜のカンカン踊りとなるのです。
このオペレッタは曲も変化に富み音楽性にも優れており、また見ていても楽しくオペラ(オペレッタ)の入門曲として勧める音楽関係者も多いですよ。
歌劇(オペラ)と喜歌劇(オペレッタ)の違いは簡単に言ってしまえば一般的にオペラは悲劇が多いが、オペレッタはハッピーエンドである、と言うことでしょう。
歌劇(オペラ)
演劇と音楽によって構成され、舞台上で衣装を着けた出演者が台詞を歌唱によって進めていき、伴奏するオーケストラは大規模な編成であることが多い。
喜歌劇(オペレッタ)
「小さなオペラ」を意味するイタリア語で、本来は比較的小規模で親しみやすい喜劇的な内容のオペラを指す事が多い。