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五木の子守唄

五木の子守唄

♫ おどまぼんぎりぼんぎり ぼんからさきゃ~ ♪



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熊本県球磨郡五木村に伝わる子守唄であり、熊本県を代表する民謡でもあります。

 

 

歌詞は伝承者によっても違いがありこれと決まったものはないようです、以下に参考として一つを掲載しておきます。詳しくは末尾に記載してあります。

五木の子守唄  

おどま盆ぎり盆ぎり  
盆から先きゃおらんと 
盆が早よ来りゃ 早よもどる 

おどま勧進勧進   
あん人たちゃよか衆      
よか衆よか帯 よか着物   

おどんが打死んだちゅて  
誰が泣いて くりゅきゃ    
うらの松山 蝉が鳴く   

おどんがうっ死んだら   
道端ちゃいけろ        
通る人ごち 花あぎゅう     

花は何んの花         
つんつん椿          
水は天から もらい水     

おどんが お父っつあんは   
あん山 おらす        
おらすともえば いこごたる  

おどまいやいや        
泣く子の守にゃ        
泣くと言われて 憎まれる   
 
ねんねした子の         
可愛さ むぞさ        
おきて泣く子の つらにくさ

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その昔、山深い五木の里の暮らしは厳しく、娘たちは幼いころから家を助けるために子守奉公に出されました。娘たちは奉公の辛さや父母を思う気持ちを口ずさみ、それがいつしか哀調を帯びた「五木の子守唄」になったということです。

五木の子守唄はどれが1番で、どれが2番というものではなく、 また、どれが元唄なのかもわかっていないということです。

また、歌詞やメロディの発生時期・時代についての記録も伝承もなく、自然発生的に歌われだしたものが、今日まで伝承されてきたものと思われる、ということです。
(参考資料:五木村役場ウェブサイト)