世界の歌と音楽

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夏は来ぬ

夏は来ぬ

♫ うのはなの におうかきねに  ♪



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夏は来ぬ  作詞:佐佐木 信綱  作曲:小山 作之助

1 
卯の花の 匂う垣根に
時鳥 早も来鳴きて
忍音もらす 夏は来ぬ

2 
五月雨の そそぐ山田に
早乙女が 裳裾ぬらして
玉苗植うる 夏は来ぬ

3 
橘の 薫る軒端の
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ

4 
楝ちる 川辺の宿の
門遠く 水鶏声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

5 
五月闇 蛍飛びかい
水鶏鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ

卯の花⇒ウツギの花
早乙女⇒田植えをする女性のこと
忍び音⇒●小声、ひそひそ声のこと。陰暦四月頃に鳴くホトトギスの鳴き声のことで、その季節の初めての鳴き声をいう
裳裾(もすそ)⇒着物(衣服)のすそをいう。
軒端(のきば)⇒軒の端、軒の先端(軒とは、屋根が建物の壁面より外に出ている部分)
おこたり諌むる⇒中国のことわざ、蛍雪の功を表している。
(家が貧しくて油を買えなかったので、夏は蛍の光で、冬は雪あかりで書を読んで勉強したということによる)
楝(おうち)⇒センダンという木(花)の古い呼び名です。
水鶏(クイナ)⇒水辺に住む、くいな科の渡り鳥
五月闇(さつきやみ)⇒陰暦5月(現在の5月下旬から7月中旬ころ)の梅雨どきの夜の暗さ、暗やみのこと。
早苗(さなえ)⇒苗代から田へ植え替えるころの稲の苗のこと。
(参考資料:goo辞書、コトバンク)

日本語の柔らかくて奥深い響きがいいですね、しかし調べてみないとわからない言葉が多いです。 

1980年代だったでしょうか、この曲は石鹸のコマーシャルにも使われていましたね、カネボウ絹石鹸。あのコマーシャル、好きでした。


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